パッチワークキルトには、さまざまな技法があります。同じ技法でも、手縫いで仕上げたり、すべてミシンで縫い上げたりとさまざまです。
目次
パッチワーク
パッチワークで作った1枚布を表地にして作ったキルト。ピースドキルトとも。
アップリケ
土台布にモチーフを縫いつけて作る方法。代表的なキルトの一つにハワイアンキルトがあります。
リバースアップリケ
その名の通り、通常のアップリケと逆の方法。 何枚かの布を重ねてデザインを描き、一番上の生地をカットすることで、中の色を出します。カットしたラインは、土台布にまつります。 線を細く仕上げることができるので、ステンドグラスキルトでも使われます。 東南アジアに住むモン族が得意とする技法としても知られています。
イングリッシュ・ペーパー・ピーシング
ペーパーライナーと呼ばれる型紙にピースを直接縫いつけ、巻きかがりで縫いつなぐ技法。ピースの数だけ型紙が必要です。イギリスで人気があったことが名前の由来になっています。
ファンデーション・ペーパー・ピーシング
パターンを描いた台紙に布の端切れを直接縫いつけ、後から台紙を取り除く技法。型紙ごとミシンで縫う、大胆で合理的な方法です。
ストリングキルト(ストリッピーキルト)
ひも状の布を直線的につなげて作る技法。布の端切れを有効利用することができます。
手縫い:ストリング
ミシン:ストリップ
クレイジーキルト
ハギレ布を不規則に縫い合わせたパッチーワーク。刺繍やレースなどの装飾を施したものは、ヴィクトリアン・クレイジーキルトと呼ばれます。
スラッシュキルト(シュリッツェ)
数枚の布を重ねてミシンで縫い、縫い目と縫い目の間に切り込みを入れる技法。カットした後、水にさらして起毛させることで、ベルベットのような仕上がりになります。ドイツの技法です。
ステンドグラスキルト
アップリケの境目に黒い縁取りをして、ステンドグラスのように仕上げる技法。バイヤステープを使う方法と、リバースアップリケで仕上げる方法があります。
ホワイトキルト(ホールクロスキルト)
白い布、白い糸を使ったキルト。1枚布の表地で作られます。キルトラインだけで完成させたもの、トラプントという技法で一部を立体的に見せるものもあります。
トラプント
表布・キルト綿・裏布を3枚重ねてキルティングし、裏からモチーフ部分に綿や毛糸をつめて作ります。イタリアの技法です。
ブティ
キルト綿を挟まず、2枚の薄い布を重ねてステッチを施し、裏から木綿素材のコードを布の間に通します。「布の彫刻」とも呼ばれるフランスの技法。 南仏プロヴァンスの伝統手芸です。
※トラプントとブティの違いは、キルト綿を挟むか挟まないかです。